なんとなく、なにげなく、いつの間にか、こうなっている [ブログ]
このブログの発端となった「Web2.0って主婦にとってどうよ?」という質問――これに対してたいていの一般主婦はすっきり、きっぱり、シンプルに答えるだろう、「2.0って何さ?」と。すると、おそらくたいていの人が「そ、それはね…」とかなんとか言い始めて、すっきり、きっぱり、シンプルとは程遠くなっていく。
先週土曜日の朝日新聞夕刊で、論説委員室からのコラムにまさにこのことが書かれていた。題して「Web2.0って分かります?」(「」内は記事より引用、以下同じ)。
このコラムによれば、Web2.0とは、1年ほど前に米国でティム・オライリー氏が発表したインターネットの新たな潮流を表す言葉だが、これほど「記者泣かせの言葉」もないらしい。
なぜならばWindowsなんとかのように「小売店でパッケージを買って、パソコンに入れれば使える」ものではないし、どうやらインターネットと人との関わり方が「様変わり」したことを表現しているのだが、何がどう変わったのかがはなはだわかりにくい、と。
そして、Web1.0の時代、人々は企業やニュースサイトを見て情報を受け取る一方だったが、2.0になると、人どうしの「クチコミ、交流、共同作業で」情報がふくらんでいく。「キーワードは参加ということか。」とあやふやながら結論づけ、さらに今起きているそれらしき現象について事例をあげている。
このコラムの文章は大変わかりやすい。わからない2.0を一般読者に(もしかするとネットにアクセスすることさえない読者も多いだろう)できるだけやさしく、説明してくれている。さすがである。
しかし、文章自体はわかるが、結局2.0が何なのかこれを読んでもわかったようなわからないような…。この記者さんは説明がむずかしいと嘆いているが、それだけでなくご本人が「これこそ2.0だよ」と実感できないことがもどかしいのだろう。
どうしても「2.0とはかくかくしかじか」と定義づけておきたい人たちもいると思う。それは、新たなビジネスチャンスが大きく広がる、がらりと変わる、などと言われている部分に敏感に反応している人たちだろう。
しかし、定義などあってもなくても、今現在まるで電子レンジのようにごく普通に、なんとなく、なにげなく、いつの間にかネットを使いこなしている人には何の影響もないのである。
そして「参加をキーワード」にした試みなら、はばかりながら主婦の得意ワザである。(続く)
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