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生きるために必要なもの、たとえば肩書き入りの名刺 [ブログ]

なぜ主婦は情報を共有することにこだわらないか?

その話の前にまた別の話を少し。
私の話はこうやって枝葉が多くなって最初のテーマと全然違うところへ行ってしまったりもするが、最後の最後にはちゃんと戻りますからどうぞご心配なく(というより、枝の先の方が葉っぱがみずみずしくてきれいで、光もいっぱいあたってきれいだったりするので、それはそれで楽しむことをおすすめします)。

インターネットでのコミュニケーションを覚え始めた頃(最初はパソコン通信だったが)あ、これは初めての経験ではないなと思った。

ある土地にある程度長い期間住んで、結婚したり子供ができたりすると、その地域のなかでやるべき仕事が出てくる。
マンションの管理組合の理事とか、子供会の見回り当番とか、あるいはまたボランティア当番みたいなこととか(ボランティアなのに当番というのも変だが)。
それからPTAの委員や係、夏休みのラジオ体操当番とか。

こういう結びつきのなかで、なぜか肩書きが重視される場合がある。現役はもちろん、「前・○○株式会社○○取締役」(だか何だかわからないが、とにかく以前の役職)が丁寧に刷り込まれたお名刺を頂戴したりして。
口にしなくても微妙な力関係がそこにはある。物知らずの私は“何もわかっちゃいない若い主婦”(もう若くなくなってからも)としてちょっと外側に坐っている。

一方、肩書きどころか年齢も仕事も年収も住んでいる家も着ている服も、とにかく何も関係なく、全員が同格!というわかりやすくも気持ちのよい場合もある。

息子が保育園に入ったときだった。
世田谷のはずれの住宅地で、都心にも近いせいかいろいろな仕事の親がいた。大学の先生、ダンサー、陶芸家、タクシードライバー、販売員、ケーキ屋、作家、スタイリスト…もちろんごく普通の会社員や公務員もいた。
仕事も家庭環境もさまざまだが、共通点は「お母さん」または「お父さん」ということだけ。21歳と44歳がタメ口(この言葉を使っていいかどうか迷ったが、あえて使う)でつき合う。だって同じママどうしだから。

ネットでのコミュニケーションはこのあたりの関係とよく似ていた。(続く)


2006-10-31 22:24  nice!(1)  トラックバック(15) 
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