向山昌子の「主婦2.0」

2.0とは電子レンジみたいなものである、たぶん　[ブログ]

ちょっと困っている。
いや、かなり困っているというべきか。
今回、私の宿題は、世間では「Web2.0だ！」と騒いでいるが、主婦およびごく普通の日常を過ごしている女たちにとってWeb2.0とはどのような意味を持つか、に答えて具体的に書くこと。
平たく言えば、「主婦にとってweb2.0ってどうよ？」――

「どうよ？」と訊かれて、どうかな？と思い、まず自分のことと周囲の人々に思いをめぐらせてみた。主婦友達、子育て仲間、仕事関係者（この３者は相当大きな共通集合でもある）などにも訊いてみた。
結果はあっけなかった。二十代から六十代までさまざまな年代（年齢は自己申告である）の女たちに訊いてみて、私が導き出した結論はこのようになった。
「Web2.0って本当にあるの？」

しかし、これでは連載が始まる前から終わってしまう。まずい。
そこで、本当も何も現にあるじゃないか！　本屋を見よ、Web2.0関連の本がそこかしこに平積みになっているではないか！…とおっしゃる方たちにお答えするために、もう少し書いてみようと思う。

「どうよ？」と質問して「こうよ」と答えてくれたなかには、パソコン通信時代から趣味でいわゆるネットになじんでいたような人もいたが、主にここ数年の韓流ブームのおかげで男もすなるパソコンといふものに初めてさわってWebの世界を知った人が多かった。

つい最近まで携帯メールが使えれば十分だと思っていた人や、今も内心そう思っているが、パートで働くことになって必要に迫られ、お家にあったパパ（夫君をこのように呼ぶ人は多い）のパソコンで練習し始めたばかりという人もいた。

そんなわけでなんとなく見えてきたのは、Web2.0とは電子レンジみたいなものじゃないかということであった。（続く）